米国の権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」は2021年1月5日までに最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを更新し、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambition)が10位にランクインした。井岡は20年12月31日に世界3階級制覇の田中恒成(畑中)を8回TKOで下し2度目の防衛に成功した。
井岡が世界的に権威のあるボクシング専門誌のPFPランキングの10位にランクインした。昨年大みそかの田中戦が評価されたとみられ、ランク外からのランクインとなった。複数階級制覇同士の一戦は世界的に注目を集め、井岡のTKO勝利は海外の専門メディアで高い評価を受けていた。
井上尚弥は2位で変わらず
「ザ・リング」の最新PFPランキングでは、WBA世界スーパーミドル級スーパー王者サウル・アルバレス(メキシコ)が1位に君臨。日本が誇る「モンスター」井上尚弥(大橋)が2位の座を堅持し、3位にはWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)がランクされている。
井岡がベルトを保持するスーパーフライ級では、WBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が8位にランクされており、井岡はエストラーダに次ぐ位置につけた。かつてPFP1位に君臨していたWBA世界スーパーフライ級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を抑えてのランクインとなった。
昨年大みそかに2度目の防衛を果たした井岡は、王座統一戦を目指している。今年3月にエストラーダとゴンサレスによる王座統一戦が行われる予定で、井岡はその勝者と対戦を望んでいる。「ザ・リング」のPFPランキングに入ったことで、本格的な海外進出も夢ではなくなった。