厚労省「学徒動員」説は本当か 看護系大学に派遣を要望...「という趣旨ではない」

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「少し誤解を招いたかもしれない」

   とはいえ、「パッケージ」には「派遣等協力を依頼予定」と、「派遣」の文字が使われている。前出の担当者は次のように話した。

「派遣という場合は本来派遣元と派遣先があるので、今回の場合あまり正しくない。大学が大学院生を派遣できるわけではありません。(『派遣』という言葉は)少し誤解を招いたかもしれない。

看護系の大学院には、現場経験をしたうえで、専門性を磨きたいという方が多いと思います。そうした院生の中には、勤務していた医療機関を休業するような形で、雇用を切らずに大学院に通っている場合もあります。その場合、もともと勤務していた医療機関から関連医療機関への派遣ということもあり得ます」

   協力の呼びかけをしたのは、「あくまで看護師免許をもつ大学院生です。医療現場で新型コロナ感染患者に接する業務であれば、現場経験がなければ難しいでしょう。病院の一般病棟に大学院生が入り、玉突きで(在職の)看護師がコロナ対応に当たるということもあるでしょう」としている。また、「明示的に体制が逼迫している施設にはあげていませんが、宿泊療養ホテルなども、勤務先として排除はしていません」と話す。

   勤務する医療機関を探すにあたっては、「どこに相談すればいいか分からない場合などはナースセンターを活用してもいいですし、医療機関の求人に直接応募することなどもできます」としている。賃金は、原則的に勤務先の医療機関が支払うが、場合によっては公的な補助金も活用できるという。

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