「看護大学院生や教員に派遣等協力を依頼予定」
前出の担当者によると、事務連絡の元になっているのは、田村憲久厚労相が20年12月25日の会見で報告した「感染拡大に伴う入院患者増加に対応するための医療提供体制パッケージ」。一般医療を確保しつつ新型コロナ感染患者への医療体制を拡充するため、「入院受入医療機関への緊急支援」「確保病床の最大限の活用」など6項目をまとめた。
その第4項目に「人材確保」がある。このうち「看護師等の医療従事者派遣の支援」では、医療機関から重点医療機関へ医師・看護師などを派遣する場合の補助金引き上げや、潜在看護師の復職支援などを列挙。最後に、
「そのほか、日本看護系大学協議会に看護大学院生や教員に派遣等協力を依頼予定」
とあり、先の事務連絡をするに至ったという。
「人材確保のために色々やっていく中の1つとして(看護系大学協議会に)協力を呼びかけました。ここ(大学院生)だけ取り出されて注目されてしまうと、メッセージとしては間違って伝わってしまうかと思います。もちろんこれだけで人材確保しようとしているわけではありません」(前出・厚労省担当者)