ダウンタウンの2人は「選手」を引退し、「監督業」に専念すべき
これら、松本さんと浜田さんの老化が隠せないとする声が多数上がる事態となった2020年の「笑ってはいけない」だが、その「老化」自体は、数年前から本人たちがすでに意識していたことでもある。2015年の「絶対に笑ってはいけない名探偵24時!」の制作発表会見で松本さんは、大みそかでの放送は同年で10回目であることを明かしつつ、「ファイナルにふさわしい」と、「卒業」を希望。また、浜田さんは冗談めかしつつ、「スタッフとの信頼関係がゼロになった」と、やはり、「卒業」を希望していたのだ。
なにしろ、お笑い界のトップに君臨し続けてきた2人もすでに50代。その「老化」は自虐的にネタにされてきたが、とうとう還暦も見えてきた2020年ともなると、「ネタ」とは言っても厳しいということなのか――。
となると、大みそかの「恒例行事」と化した「笑ってはいけないシリーズ」は、いよいよ打ち切りか大幅リニューアルの岐路に立たされているということになる。具体的には、年長組であるダウンタウンに対し、執行する罰や参加するゲームの軽減を行うという手が考えられるだろう。
ただ、そのような方策では残り3人との公平性が問題となるほか、「負担の軽減」はそれすなわち、「面白味の軽減」を招く可能性が十分にある危険な策である。そう考えると、もはやダウンタウンの2人は「選手」を引退し、「監督業」に専念すべき......具体的には、「笑わせる側に回る」という決断をすべき時が近づいているのではないだろうか。