「みどりの窓口」大量削減 JR西日本の「セルフ化」施策どこまで進むか

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課題は高齢者への対応か

   筆者が利用する駅は普通列車しか止まらず、「みどりの窓口」とオペレーター機能がない「みどりの券売機」1台が設置されている。多くの利用客は「みどりの窓口」で長距離切符を購入し、「みどりの券売機」で購入する人はたまに見かける程度だ。ましてや「みどりの券売機」を操作する高齢者は見たことがない。

   筆者は「みどりの券売機」を愛用しているが「みどりの窓口」を使いたくなる気持ちもわかる。区間や曜日をタッチパネルで選択する手間を考えると、駅員に口頭で伝える方が楽だ。また機械好きな私であっても、たまに操作に迷うことがある。

   筆者が利用する駅から「みどりの窓口」が廃止され、オペレーター機能がある「みどりの券売機プラス」を新たに設置しても、券売機の前で立ち往生する高齢者はいるだろう。

   どれだけ操作性に優れていても、「みどりの窓口」廃止後しばらくは「みどりの券売機プラス」の操作に不慣れな高齢者をサポートするスタッフが必要になるとみられる。郵便局で高齢者にATMの操作を教える郵便局員のような感じだ。

   高齢者にもやさしい駅づくりと、効率化。両立の難しい課題だが、JR西日本の手腕に期待したい。

(フリーライター 新田浩之)

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