「応援したいから、応援にいかない」箱根駅伝「自粛」呼びかけ、各地で無視

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   第97回箱根駅伝が2021年1月2日から3日にかけて開催された。新型コロナウイルス感染拡大下での今大会は、「応援したいから、応援にいかない」をキャッチフレーズとし、現地での応援や観戦を控えるよう呼びかけている。しかし開催中の2日間では終始、選手を見守る観客の密状態の姿があった。

  • 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトより
    第97回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトより
  • 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトより

現場では規制がみられず

   主催の関東学生陸上競技連盟(関東学連)は、箱根駅伝の公式サイトで

「第97回大会はスタート・フィニッシュ地点および各中継所、コース沿道での応援、観戦はお控えください。テレビでの応援、観戦をお願いします」

と注意喚起を行っている。

   ところが、スタート地点の東京・大手町ではまばらながらも、すでに沿道に観客の姿があった。その後人出は増えていき、復路の横浜駅周辺では両隣の客と1メートルの間隔もなく並んで応援をするといった「密」な状態がみられた。

   大晦日(2020年12月31日)の東京都の感染者数が1000人を超え、年が明けた1月2日には首都圏の4知事が政府に対し、緊急事態宣言の発出を要請するというコロナ禍の状況下だ。

   ツイッター上では「来たらダメって言ってるのになんで駅伝こんなに観客多いんだ?」「自粛している人もいる中、沿道の観客が盛りだくさんなの見るとモヤモヤする」といった投稿が広がっている。また「無観客でやるって言ってたはずだけど全然規制してない感じ」と、現場でも規制が行われていないと指摘する声もあった。

   公式サイトで観戦自粛を呼びかけ、テレビ中継では「沿道での観戦はお控えください」というテロップがたびたび表示されていたが、現場では観客に対しどのような規制や対策を行ったのだろうか。J-CASTニュースが関東学連に取材を申し入れたところ、電話での取材は全て断っているとし、メールでの取材も受け付けないとした。

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