駒澤大「大八木監督」檄飛ばしてツイッタートレンド入り 「正月の風物詩」「シャンとする」

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   第97回箱根駅伝往路が2021年1月2日に行われ、駒澤大・大八木弘明監督の「檄」が響いた。2~3区にかけて同監督が乗る運営管理車が複数回、中継に映ると、ツイッター上でも「大八木監督」がトレンド入り。「風物詩」「正月だ」などといった声があがり、チームも一区15位から箱根山登り前では2位まで急速に順位を上げた。

  • 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトより
    第97回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトより
  • 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトより

1区15位→2区8位→3区3位→4区2位

   20年秋の全日本大学駅伝を制し、箱根も優勝候補の駒澤大。1区は15位と出遅れたが、トップと49秒差でタスキを受けた2区のエース・田澤廉(2年)が激走した。

   21キロすぎ、田澤の後ろに姿を見せた大八木監督は「行けよ! 最後だぞ! 詰めろ詰めろ! (3区の)小林(歩)に少しでもいいよ! 前詰めろ!」と、テレビ中継越しでもはっきり聞こえる強烈な檄を飛ばした。「いいか! 最後だぞ! 最後まで走り切れ!」と音声は割れんばかり。実況アナウンサーからは「先ほど大八木監督から(名文句となっている)『男だろ!』も飛び出したました」と伝えられた。

   田澤が7人抜きの8位でタスキリレーすると、3区の小林歩(4年)も快走。4人抜いて4位に躍り出た中盤10キロすぎで大八木監督の車がつき「後半だからね。最後は倒れるくらいでもいい。本気出していい」など、この時点では抑えた声で落ち着かせた。

   終盤20キロすぎには、小林はさらに1つ順位をあげて3位に。大八木監督は再度小林に声をかけると、「いいか! 最後最後! (2位の)創価まで20秒くらいだから! 20秒! ペース上げてけペース上げてけ! そうそうそう!」と檄を連発した。小林は3位で4区・酒井亮太(2年)にタスキリレーした。

   大八木監督は4区10キロすぎ、テンポよく走る酒井に「リラックスして、リラックスして。ほうら詰まった詰まった。(2位の)東海が詰まっていくぞ」「そのくらいの気分で上手く行け」と優しく声掛け。実況アナから「非常に褒める言葉が多い今回の大八木監督です」とのリポートも聞かれた。そして酒井は13キロで東海大をとらえ、2位に浮上。トップと1分42秒差で往路の最終5区・鈴木芽吹(1年)につないだ。

   駒澤大で1995年からのコーチ、02年からの助監督を経て、04年から監督に就任。コーチ時代から大学3大駅伝(出雲、全日本、箱根)で通算22回の優勝を積み上げた名将だ。レース中の檄もファンにはよく知られており、ツイッターではこの日、

「大八木監督の檄を聴けるとシャンとする~っ」
「大八木監督吠える吠える。田澤への期待が伺える」
「大八木監督の檄は正月の風物詩」
「前時代的スポ根に苦笑しつつも嫌いじゃないです」
「駒大上がってきたなー。大八木監督の激が効いてるのかな」
「檄を飛ばしてトレンドに名乗りをあげる大八木監督、強すぎる」

などといった声があがった。

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