ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の次戦がIBF王座の指名試合になると、フィリピンメディアが報じた。「philstar」によると、井上の次戦はIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)になる見込みで、ダスマリナスのプロモーターが井上陣営と交渉していると伝えている。
カシメロは3月か4月ころにアメリカで...
「philstar」によると、ダスマリナス、カシメロの両者をプロモートするMPプロモーションズのショーン・ギボンズ氏が「IBFの指名試合の期限は1年だった。マイケルは長い間待っていたので彼が最初に行く。カシメロは3月か4月ころにアメリカで何か大きなことをやるでしょう」と語っている。
ダスマリナスは指名挑戦者として1年以上、井上との対戦を待ち続けている。新型コロナウイルスの影響もあり、試合のスケジュールが組みにくい状況にあるのも事実だ。「philstar」の記事では、井上がダスマリナスとの対戦を拒否すれば、義務を怠ったとしてIBFからベルトをはく奪される危険性があると指摘している。
ダスマリナスは2019年10月以来リングから遠ざかっているものの、厳しいトレーニングを継続している。体重は59キロを保っており、バンタム級リミット(53.52キロ)まで落とすのは難しくないという。
カシメロは井上を「日本の石亀」と嘲笑
一方、これまで井上戦を熱望していたWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)の次戦はWBA同級レギュラー王者ギレルモ・リゴンドー(キューバ)になりそうだ。ギボンズ氏が指摘する「何か大きなこと」は、リゴンドーとの対戦だと思われ、今春に米国で開催される見込みだ。
「philstar」の記事では、カシメロは井上との対戦を何度も呼びかけ、井上を「日本の石亀」と嘲笑したが、「モンスター」との対戦はダスマリナスの次になるとしている。井上は年内に主要4団体の王座統一を目指しているものの、IBF王座の指名試合は避けては通れない道となりそうだ。