「ゴジラコラボ」にタモリ・マツコの「寸劇」...
一方、今回とは対照的な「余計な演出」づくめの紅白として、一部ユーザーが引き合いに出していたのは、2016年に放送された第67回だ。この年は「PPAP」が世界的に話題となったピコ太郎さんが「紅白HALF TIME SHOW」という企画で新曲を披露。しかし、楽曲が始まった直後に「時間切れ」となるハプニングに見舞われた。
また、この年ヒットした映画「シン・ゴジラ」にちなみ、「歌の力でゴジラを終結させる」というコラボ企画もあった。幕間にはタモリさんとマツコ・デラックスさんが入場券を忘れた一般客という設定で寸劇を繰り広げたが、最終的に2人がステージに登場することはなかった。
当時の演出をめぐっては、劇作家の鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんが、自身のツイッターで「受け手の人間の生理を完全に無視しているとしか思えない」と苦言を呈すほどだった。
こうした経緯があっただけに、今回の「簡素」な紅白を見届けたツイッターユーザーの中には、
「ゴジラを歌の力で倒すなんていう茶番が無くて楽しかった」
「余計な演出の無いシンプルな紅白はしっかり観てられる」
と、4年前の「グダグダぶり」を引き合いに出して語る人もいた。