初の無観客開催となった第71回NHK紅白歌合戦(2020年12月31日放送)に、ツイッター上の視聴者からは好評価が寄せられている。
例年のような出演者間の親密な交流や、音楽とは直接関係のない演出も少なく、アーティストは各ステージから淡々とパフォーマンスを実施。純粋な「音楽番組」を楽しめたとする声が相次いだ。
「来年も再来年も無観客が良い」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初の無観客開催となった今年の紅白。ステージはこれまでのNHKホールだけではなく、NHK内の施設に分散して設けられた。審査員たちも例年のホール内ではなく、別室からパフォーマンスを見届ける形となった。
本番ではKis-My-Ft2が審査員の前にローラースケートで現れて歌唱するシーンがあったものの、アーティストは基本的に個々のステージから淡々とパフォーマンスを行った。また、白組司会・大泉洋さんが三山ひろしさん歌唱時の「けん玉連続チャレンジ」に挑むシーンは見られたが、17年(欅坂46)、18年(DA PUMP)、19年(坂道グループ)と3年連続でダンスを披露していた総合司会・内村光良さんによるパフォーマンスはなかった。
何かと制約が多い中で行われた今回の紅白だったが、ツイッター上の視聴者から聞こえてきたのは「純粋な音楽番組」として楽しめた、という感想だ。「例年より仲良しごっこが少なくて凄く見やすい」と出演者間のやり取りが少なかったことを評価する声や、「いつもの微妙な茶番劇がなくて、時間に追われず純粋に歌を聴ける」という声もあった。中には、「無観客だからこそ落ち着いて見れた」「来年も再来年も無観客が良い」と「無観客紅白」の定着を望む人もいた。