「ゴミ拾い」をYouTubeで配信する理由
寝そべりながらのインタビューとは思えない、実に丁寧な回答を続ける後藤さん。その後藤さんのYouTubeチャンネルを見ると、これまでの政見放送が多数アップされていることに気付く。そのうちのいくつかでは、後藤さんは子供たちへの性教育の重要さを訴えており、その力の入れようは相当なものだ。
――2016年の都知事選のNHKの政見放送での発言ですが、「私たちは放送を禁止しなければいけないような所から生まれてきたのでしょうか?」と、性教育をタブー視する風潮を批判していらっしゃいますが、確かに、おっしゃる通りです。
後藤:ただ、僕の政治的主張や公約は全方位的にアピールしているので、性教育、そして、命と性というテーマがそこまで大きな扱いと言うわけではありません。というか、一般的な政治家さんはどうにもこれらのテーマには言及したがらない。そこでというわけでアピールしているんです。なので、決して、そこだけをやっているわけではないんです。
――なるほど。それでは、もう少し後藤さんのYouTubeについてのお話をお聞きします。後藤さんのYouTubeチャンネルである「後藤輝樹」を見ると、時折、「今晩のゴミ拾い。」といったタイトルで、深夜、後藤さんがゴミ拾い活動をする姿を収めた動画がアップされることがありますが、ボランティア活動もなさってるんですね。
後藤:そうなんです。ただ、それはあくまで『帰り道の路上にあったゴミを拾っているだけ』で、『積極的にゴミを拾い集めている』というわけではありません。というのも、仮に積極的にゴミ拾いを行った場合、すぐに、『何で、俺はわざわざ頼まれもせずにゴミ拾いをしてるんだ?』といった思いが浮かんでしまい、続かないからです。あくまで、『帰り道の道すがら』なんです。ただ、『帰り道のついでのゴミ拾い』という行為を自分が発信することによって、『ポイ捨てをしようかと思ったけど、やめておこう』とか、『あたしもゴミ拾いをしよう』とか思う人が1人でも増えるならば、と思って配信しているんです。
――まさに、「出来る人が出来る時に」というわけですね。