関西の鉄道も大揺れの2020年だけど... 「一筋の光」感じた2つの列車

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プチ観光列車?な阪神5500系武庫川線仕様

   JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS銀河」のデビューも印象的だったが、それよりもインパクトがあったのが6月にデビューした阪神電気鉄道5500系の武庫川線仕様である。

   阪神電気鉄道は本線(大阪梅田~元町)でも32.1キロしかなく、近鉄や阪急のように本格的な観光列車を運行しづらい環境にある。そのためか、車両のレイアウトはロングシートがメインで、一部にクロスシート車がある程度だった。

   4編成の5500系武庫川線仕様は車内外のレイアウトがそれぞれ異なり、ロングシートであっても阪神タイガースの装飾がなされるなど遊び心は満載。車内の装飾をスマホで撮る利用客を見ると、同車がプチ観光列車のように思えた。

   事実、同車はイベント貸切列車として一般乗客が乗車できない武庫川線から本線への連絡線を走り、沿線住民に新たな楽しみを提供している。ついつい直通列車の動向に目が奪われがちな阪神だが、5500系武庫川線仕様の今後の活躍にも注目していきたい。

   (フリーライター 新田浩之)

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