関西の鉄道も大揺れの2020年だけど... 「一筋の光」感じた2つの列車

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   2020年、筆者も含めてほとんどの方が「大変な年」という印象を持たれるだろう。関西の鉄道界においても大逆風な年であった。一方、微かながら光があったのも事実である。今回は2020年で印象に残った鉄道ニュースを選んでみた。

  • 3月にデビューした近鉄「ひのとり」
    3月にデビューした近鉄「ひのとり」
  • 6月にデビューした阪神5500系武庫川線仕様
    6月にデビューした阪神5500系武庫川線仕様
  • 3月にデビューした近鉄「ひのとり」
  • 6月にデビューした阪神5500系武庫川線仕様

近鉄「ひのとり」は国内最高級の座席が手ごろな価格で

   筆者が最も印象に残った列車は3月14日にデビューした近畿日本鉄道の新しい名阪特急「ひのとり」である。

   「ひのとり」で驚いたことは豪華な内装と運賃である。筆者は普通車にあたる「レギュラー車両」とJRのグリーン車にあたる「プレミアム車両」に乗車した。全座席にバックシェルが備わっており、後列に気兼ねなくシートをリクライニングできる点が印象に残った。現下の社会情勢等を考えると、車内で見知らぬ人に声をかけることさえはばかれる世の中において、口頭でのコミュニケーションなしにリクライニングできる点は価値が高いように感じる。

   また「プレミアムシート」は本革仕様の座席も快適だったが、個人的には1列+2列という座席配列が気に入った。長時間にわたって乗車することを考慮すると「隣に人がいない」と思うだけでも精神的にリラックスできた。

   これだけの内装でありながら、大阪難波駅~近鉄名古屋間においてプレミアム車両5240円、レギュラー車両4540円(いずれも特急券等を含める)は安い。「ひのとり」に乗車した友人に聞くと「運賃以上に内装がすばらしい」という声を多く聞き、滑り出しは上々のようだ。

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