「政治が動いてこういうことができるって証明したい」
また藤末氏は、こうした政策を進めていくうえで、山田氏の登場が政治の雰囲気を変えたと語る。
藤末:山田氏のおかげでマンガ関係の問題も取り組みやすくなりました。山田氏が54万票で当選したことは大きい。自民党で2番目ですからね、人の期待を集めてきたってことです。山田氏の最大の功績はネット上できちんと若い方々をつかむ、理解してもらってきたことです。漠然とニーズを拾うのではなく、ピンポイントに潜んでいるニーズを見つけてきちんと対応を始めたことが大きいですね。
そして最後に藤末氏はこう語った。
藤末:今回同人誌即売会についての意見募集を行ったら414人の方からご意見をいただいたんです。それを全部分析して、提言書にまとめました。メールアドレスを書いてくれた方には全部返しました。政治に対する期待を持ってほしいです。
「政治」ってすごい距離が遠いと思うんですよ。話も聞いてもらえないと思っておられるかもしれません。しかしとにかく政治家に言っていただければ、政治が動いてこういうことができるって証明したいです。絶対変わりますよ。
ですから、皆さんの声をいただきたい。アニメーターや漫画アシスタントも連絡を受け付けていますし、実際いっぱい連絡は来ています。大々的に打ち出すとうちの事務所がパンクしちゃうから、ネット上には書いてないけどね(笑)
また若い人たちは投票に行かないと批判する人もいますが、それは違います。投票に行ってもらえるような活動をしていないんですよ、政治家が。少なくとも山田氏も動いてくれるし、僕も皆さんの声をいただいて小さい話かもしれないけれども取り組んでおります。実際に良くしていくところ見ていてほしいです。
藤末健三さん プロフィール
ふじすえ・けんぞう 参院議員、参議院会派「自由民主党・国民の声」所属。1964年熊本県生まれ。東京工業大学卒。86年に通商産業省(現:経済産業省)に入省。95年、政府留学生としてマサチューセッツ工科大学経営学大学院及びハーバード大学で修士号、東京工業大学で博士号を取得。99年に通商産業省を退官し、東京大学講師に就任(翌年、助教授)。2004年の参院選で全国比例区から出馬し、初当選。現在3期目。12年第3次野田改造内閣においては総務副大臣及び郵政担当副大臣を務めた。