「エヴァンゲリオン」シリーズで知られるアニメ制作会社「カラー」(東京都杉並区)は2020年12月30日、28日に公開した「『エヴァンゲリオン』シリーズのファン創作物の公開に関するガイドライン」について改めて言及した。
カラーは「その一部分だけが切り取られ意図が歪んで伝わってしまっていると感じる」として、補足を発表した。
「ファン活動をその内容含め【規制・禁止】するものではありません」
カラーは28日、「エヴァンゲリオン」シリーズのファン創作を楽しみたい人々を対象とした、創作物公開のためのガイドラインを発表した。この内容はウェブニュースやSNSなどでも拡散されたのだが、「過度に暴力的・グロテスクなもの」や「ポルノ表現そのものを目的としたもの」といった表現・内容の創作物の公開を控えるよう明示されたことに、大きな注目が集まった。またこれを受けて、ファンアートの公開を取りやめると宣言するアカウントも現れた。
しかしカラーは30日、ファン活動を規制・禁止するものではないとして新たに発表を行った。
「まず、このガイドラインはファン活動をその内容含め【規制・禁止】するものではありません。
私たちは、ファン活動は作品への好意や支援の気持ちから発生するものだと信じていますし、長い間ファンの皆さんに支えていただきました。
過去に遡っても、私たちは既存のファン活動を【規制・禁止】をしたことは一度もありません。
そして、これからもその姿勢や考えは変わりません」
また、「解釈にあえて曖昧な部分を残しているのは、ファンの皆さんの自由な活動をなるべく阻害したくないという思いから」であるとして、「一人一人で【本文】を読んでいただき、しっかり考えていただいた上で、ご自身の責任をもって活動を続けていただきたい」と記した。
「『エヴァンゲリオン』シリーズのファン創作物の公開に関するガイドライン」は、カラー公式サイト上に公開されている。
1/5) 先日発表した『エヴァンゲリオン』のファン創作物についてのガイドラインについて、その一部分だけが切り取られ、意図が歪んで伝わってしまっていると感じるので、少し補足したいと思います。
— 株式会社カラー (@khara_inc) December 30, 2020
まず、このガイドラインはファン活動をその内容含め【規制・禁止】するものではありません。
続> pic.twitter.com/Wi3CDLa41t