「話すことが楽しい」と思ってほしい
――職業として生計を立てられるとなれば、夢がありますね。さきほどの3段階を経るとなると、マスに向けた展開も必要かと思います。ラジオ局を含めた既存メディアとのコラボレーションの展開は、今後どう進めていきますか。
井上: 認知度の拡大につながるのであれば、ラジオ局にこだわりません。駅のアナウンスとか、スーパーマーケットとか、活躍の場はどんどん展開できます。すでにRadiotalkがきっかけでコラム連載を持ったり、インタビュー内容が出版社に引っかかって書籍化する人もいます。トークは、音や言語表現に分解できるので、その点では文字でもいいでしょうね。
――トークを入口に「個性」を伝えるということですね。それでは来年、どちらの方向に進んでいこうと考えていますか。
井上: トーカーをよりスターにすることもやりますが、根本として「話すことが楽しい」と思ってもらえるように、プロダクトを磨いて、「話してよかったな」と思える仕掛けづくりは、やっていきたいなと思っています。まだ「ライブは怖い」と考える人もいるかもしれないので、もっと「話してよかった」とか価値が伝わるように、ライブ配信の体験をもっと良いものにしていきたいですね。