井上尚弥「2021年中の王座統一」プラン 注目の「初戦」その相手は...?

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   2020年のボクシング界は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。無観客での世界戦が続き、その数は例年に比べ大幅に減少した。WBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)も例外ではなく、今年の試合は10月31日(日本時間11月1日)に行った防衛戦のみだった。主要4団体王座統一を目標に掲げる井上の2021年はどうなるのか。世界のバンタム級戦線の行方を占ってみる。

  • 井上尚弥
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「ボブおじさんが観客なしでは不可能といったので...」

   本来ならば今年中に達成するはずだった4団体王座統一戦。4月に予定していたWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との王座統一戦は新型コロナウイルスの影響で延期され、その後、両陣営による交渉も合意に至らず、井上、カシメロそれぞれ異なる相手と防衛戦を行った。カシメロは9月にデューク・ミカ(ガーナ)を下し、井上は10月にジェイソン・モロニー(オーストラリア)にKO勝ちしてそれぞれ王座を防衛した。

   井上がターゲットとしているWBOとWBC王座の現状をまとめてみる。WBO王者カシメロは井上の1カ月前に防衛戦を行っており、試合間隔でいえば井上とタイミングが合う。だが、ここにきてカシメロ陣営に浮上するのがWBA世界バンタム級レギュラー王者ギレルモ・リゴンドー(キューバ)との一戦だ。専門メディアでは来年の3月または4月開催をメドに両陣営による交渉が始まっているとの報道もある。

   かねてからカシメロは井上を挑発して対戦を熱望してきたが、最近になってカシメロの「発言」に変化が見られ始めている。フィリピンの地元メディアによると、カシメロは12月24日に自身のフェイスブックにリゴンドーに対するコメントを投稿。さらに25日には自身のツイッターを更新し、「ボブおじさん(ボブ・アラム氏)が観客なしでは不可能といったので次はジャッカル(リゴンドーの愛称)にする」とコメントしている。

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