気づかなかったことも「無理やりにでも変わっていかざるを得ない」 曽我部恵一が、コロナ禍の今考えること

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   東京・下北沢を拠点に音楽活動を続ける曽我部恵一さん。

   夏以降は自身のレコード店でオンライン弾き語りライブを毎月のように開催する傍ら、コロナで中断していたリアルなライブ活動も本格化させた。一方で、ライブ中の感染リスクを無視できない環境にあって「今も恐る恐るやるしかない」と語る。

   インタビュー後編では、都市生活者・曽我部恵一が考える「コロナ観」や「社会観」、そして「SNS観」に迫る。

(聞き手・構成・写真:J-CASTニュース 佐藤庄之介)

  • 「カレーの店・八月」で取材に答えてくれた曽我部恵一さん
    「カレーの店・八月」で取材に答えてくれた曽我部恵一さん
  • 「カレーの店・八月」で取材に答えてくれた曽我部恵一さん

弾き語り配信は「ゆるく」、ステージは「戦い」

   ――緊急事態宣言が明けたあと、7月からは毎月のように「PINK MOON RECORDS」でオンラインの弾き語りライブを開催されています。どんなお考えで、オンラインライブをやられているのでしょうか。

曽我部:「自分たち発信」のオンラインライブはそれまで全くやってなくて。でも、弾き語りライブに行くと、7割くらいは「お客さんも入るけど配信もやる」というのが普通だった。じゃあ「自分たち発信」のもやっていいんじゃない?となって。それで「自分の部屋からファンの人の部屋へ」っていうコンセプトで始めたんですよ。だから、あえて限定人数にして、ちょっと閉じた空間を作っています。配信って本当は世界中、数限りなく見れるはずなんだけど、あえて限定にすることで「パーソナル感」というか、そういうマンツーマンな感じを大事にしたいと思ってやっています。

   ――実際にオンライン配信をやってみて、どうですか。

曽我部:楽しいし、いつものライブと違って、ゆるくやったほうがお客さんも楽しいというか。真剣勝負みたいな感じでやっちゃうと疲れちゃうのかなって。部屋で練習している延長線上でやれるので。ライブとは言うけど、ちょっと違うなって。お喋りしながらメールでもらった質問やメッセージを読んで答えたりしています。11月は楽曲制作が忙しくてやっていなかったので、今月はやろうと思います。(その後、12月29日にYouTubeで無料配信を実施)

   ――3人体制になったサニーデイ・サービスも、フェスなどへの出演でライブ活動を本格化させていきました。何度か演奏映像を拝見しましたが、ものすごい迫力で鳥肌が立ちました。求めていた表現は出来ていますか。

曽我部:今はギター、ベース、ドラムの3人だけでやっているから、3人それぞれの武器を持ち寄って、ステージで何か一つの「戦い」をしている。みんなそれぞれ責任を持っていて、すごく今はいい状態だなと思います。
姉妹サイト