コロナ感染で死去の羽田雄一郎氏「当日に会合」の真偽 スポニチ「誤情報であったため削除」

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   2020年12月27日に新型コロナウイルスの感染で急逝した立憲民主党の羽田雄一郎参院議員(53)をめぐり、死去当日に感染が疑われていたにもかかわらず会合に出席したなどと報じた一部メディアが29日までに記事を削除した。

   同党の福山哲郎幹事長は28日の記者会見で、「会合に出て途中で倒れたという情報は事実ではない」と明言していた。

  • 立憲民主党の羽田雄一郎参院議員(写真は政府インターネットテレビから)
    立憲民主党の羽田雄一郎参院議員(写真は政府インターネットテレビから)
  • 会見に臨む福山幹事長(立憲民主党公式サイトより)
    会見に臨む福山幹事長(立憲民主党公式サイトより)
  • 立憲民主党の羽田雄一郎参院議員(写真は政府インターネットテレビから)
  • 会見に臨む福山幹事長(立憲民主党公式サイトより)

読者から「会合誰も止めなかったの?」と批判も

   スポーツニッポンは27日、「羽田雄一郎氏死去 都内の会合後、体調不良を訴えて倒れる 政界関係者が明かす」とのウェブ記事を配信した。

   「政界関係者」の話として、羽田氏は死去当日、「東京都内で行われた会合に出席した」ものの、会場を後にして車に乗り込む際にその場に倒れて救急搬送されたと伝えた。

   東京スポーツも28日のウェブ記事「発熱4日で急死・羽田雄一郎元国交相 "ユルユル永田町"に衝撃走る」で、羽田氏は24日に発熱して新型コロナの感染が疑われていたものの、PCR検査日の27日に「会合に出席した」と報じた。記事では、情報源は「複数の関係者」だと記している。

   記事の読者からは「風邪症状があって、PCR検査の予定もある日になんで会合なんかに参加してんの」「会合誰も止めなかったの?」などと羽田氏の行動や党の対応を疑問視する声がツイッターで相次いだ。

羽田氏の実際の行動履歴は...

   福山幹事長は28日に記者会見を開き、羽田氏の直近の行動履歴を報告した。

   福山氏が家族や秘書から聞き取った話によれば、羽田氏は24日、周囲でコロナ陽性者が出たため、無症状だったものの「PCR検査がどこで受けられるか」と秘書を通じて参議院の診療所に問い合わせた。

   しかし、症状がないと民間施設でしか受けられないと回答があり、該当施設のリストが送られてきた。その中から羽田氏の主治医のいるクリニックに連絡するも、検査ができないといわれ、翌日に別のクリニックで予約した。以降、自宅で過ごした。

   24日深夜に38.6度の発熱があり、25日朝が36.5度、夜が38.3度、26日朝が37.5度、夜が38.2度、27日朝が36.1度と推移した。

   27日の検査当日も自宅で過ごし、秘書とともに車で病院に向かう最中に容体が急変する。羽田氏の呼吸が荒くなり、「俺、肺炎かな」の言葉を最後に会話が途切れた。あわてて救急車を呼ぶも、帰らぬ人となった。羽田氏は糖尿病、高血圧などの基礎疾患があった。

会見に臨む福山幹事長(立憲民主党公式サイトより)
会見に臨む福山幹事長(立憲民主党公式サイトより)

   福山氏は「ネット上で流れている、会合に出て途中で倒れたという情報は事実ではない」とも明言し、事実上、前述のスポーツ紙の報道を否定した。

   スポーツニッポンの記事は29日までに削除され、東京スポーツも「27日に会合に出席」との部分を削除している。

   スポーツニッポン新聞社は29日、J-CASTニュースの取材に「弊社が取材入手した内容が誤情報であったため削除しました」と誤りを認めた。東京スポーツ新聞社は期日までに回答がなかったが、回答が届き次第追記する。

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