「クロスゲームにならない可能性もある」
「このコロナ禍の間にどのようなトレーニングが出来たか。これも勝負を分ける要因になるでしょう。この間に何人ものボクサーが激変してしまっている。リング上で驚くほど良くなっている選手もいれば、衰えてしまった選手もいる。田中選手は早い段階からぶれずに井岡選手とやりたいと言っていた。ずっと井岡選手を意識して練習してきたでしょうから対策を十分に考えていると思います。私はこの点を田中選手の伸びしろととらえています」
一年を締めくくるにふさわしい「ゴールデンカード」。金平会長は最後に次のように締めくくった。
「私が聞いたところによると、田中選手は非常にいいコンディション調整が出来ているようです。この試合にかけるモチベーションは非常に高いでしょう。それに田中選手はたとえ井岡選手に負けたとしても彼のキャリアに傷がつくことはない。思い切っていけると思います。挑む田中選手とそれを受けて立つ井岡選手。受けて立つ方が難しい。クロスゲームにならない可能性もあると思います」