瑛人、YOASOBI、NiziU...そして新聞記者も? 音声メディアが生む「ネクストヒーロー」【歳末ネットメディア時評】

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「radiko」丸10年で、ようやくスタート地点に

   民放ラジオ局を中心としたradikoも、2020年に転機を迎えた。春にJFN系(キー局:TOKYO FM)の未参入局が相次いで合流し、9月のFM徳島参加を最後に、民放ラジオ全99局を聴取できるようになった。サービス開始10年で、ようやくスタート地点に立ったともいえる。

   加えて、首都圏では「ラジオ365データ」が導入された。従来のラジオ聴取率調査は、対象期間を定めていたため、期間外の聴取動向を把握しづらかった。その「空白」をradikoのデータで365日、毎分単位で埋める新サービスだ。

   全局参加と聴取データ活用、radikoの動きから見えてくるのは、既存のラジオ局がネットの反応を無視できなくなっている現状だ。もともとネットでは、「どこで伝えたか」より「だれによる発言か」が重視される傾向にあるが、音声においても今後、プラットフォームとパフォーマーの分離が進んでいくのだろうか。

(J-CASTニュース副編集長 城戸譲)

【J-CASTネットメディア時評】
いまインターネットでは、なにが起きているのか。直近の出来事や、話題になった記事を、ネットメディアの「中の人」が論評します。

城戸譲 J-CASTニュース副編集長
1988年、東京生まれ。大学でジャーナリズムを学び、2013年ジェイ・キャスト新卒入社。Jタウンネット編集長などを経て、18年10月より現職。「ニュースをもっと身近に」をモットーに、政治経済からエンタメ、生活情報、炎上ネタまで、真面目とオモシロの両面で日々アンテナを張っている。ラジオとインターネットが大好き。(Twitter:@zurukid

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