緊急事態宣言中にカレー屋を開いた曽我部恵一 「お店に来て」言えず歌に託す

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「イベントスペース」を想定していた3階は...

   ――コロナ禍でテイクアウトに乗り出した飲食店は多いですよね。店内とテイクアウトの売上比率はどんな感じなのでしょうか。

曽我部:そもそも最初はテイクアウトをやる予定がなくて、準備はそこから始めました。お店を回って容器を買ったり、値段決めたりとかみんなでして。今の売り上げは店内とテイクアウトで9:1くらいです。感染者が増えた時に「みんなで感染者を減らしましょう」っていうニュースが出ると、ちょっと店内の客足は減りますよね。この先の感染状況次第で、テイクアウトの比率はまた上がってくるのかな、と見込んでいます。

   ――同じビルの3階には「PINK MOON RECORDS」というレコード店をオープンされました。

曽我部:もともと1階は食べるところ、2階はキッチンで、3階が空いていたんですよね。ここで3階に別の人の店が入ると、階ごとの行き来もあって迷惑がかかるし、3階までまるっと借りた方がいいなと。3階は、最初はトークイベントやミニライブができるイベントスペースみたいな空間にできればと考えてました。でも(コロナで)そんなこと全くできなくて。もう荷物置きみたいになっていた。でも、家賃は発生する。だから、何かお金を産むことを考えようと思っていて。手元にレコードがあったので、それを置いて「バザー」みたいな感じで始めました。

   ――言っては悪いですが「苦肉の策」ですよね。

曽我部:もう完全に苦肉の策で。だから今も「いつまでやるの、これ」って(笑)。床にダンボール置いて「一応レコード売ってます!」みたいな感じで始めたので。0円よりは、1円でも多く入った方がいいという感じです。
曽我部さんのレコード店「PINK MOON RECORDS」。「カレーの店・八月」が入るビルの3階にある。
曽我部さんのレコード店「PINK MOON RECORDS」。「カレーの店・八月」が入るビルの3階にある。
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