緊急事態宣言中にカレー屋を開いた曽我部恵一 「お店に来て」言えず歌に託す

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「売れるものは売るしかない」

   ――5月からは「新生サニーデイ」として全国ツアーを予定されていました。でも、コロナで全て延期に。出演予定だった他のライブも軒並み中止・延期となりました。どういう思いで日々を過ごされていたのでしょうか。

曽我部: ツアーが飛んで悲しいな、とかはあまりなかった。世の中それどころじゃないっていうか。お客さんに申し訳ないなっていう気持ちはあるんですよ。払い戻しとか手間がかかるし、すごく楽しみにしてもらっていたというのもある。

   ――同じ頃、お店(カレーの店・八月)をオープンされました。緊急事態宣言下の4月10日の開業でしたが、色々と大変だったんじゃないでしょうか。

曽我部:下北沢でもう一つ「CITY COUNTRY CITY」というカフェをやっていて、そちらはお客さんが来なかった。そもそも街に人が出歩いていないんで、とりあえずそちらは閉めようと。スタッフみんなでこっち(八月)に移って、路面店だしテイクアウトだったらできるだろう、というところでスタートした。家賃のこととか色々あるし、赤字とかにはなっていくだろうけど、売れるものは売るしかないなって。全体的に何か感慨があったというよりも、「やれることやるしかないな」っていう気持ちしかなかったですね。
「カレーの店・八月」で提供されている「八月カレー+あいがけキーマ」(税込み1090円)。
「カレーの店・八月」で提供されている「八月カレー+あいがけキーマ」(税込み1090円)。
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