裏口入学報道をめぐる裁判で、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんが法廷やその後の記者会見で「ボケ」を交えたことについて、持論を展開した。
太田さんは10月に出廷した際に、口頭弁論で「伊勢谷友介です」などとボケた。
口頭弁論で「伊勢谷友介です」
2020年12月27日、爆笑問題が司会を務める「サンデー・ジャポン」(TBS系)では、太田さんの「裏口入学裁判」を大きく取り上げた。太田さんが日本大学に裏口入学したとする「週刊新潮」の報道をめぐり、太田さんが名誉棄損として訴えた裁判で、12月21日の東京地裁が名誉棄損を認め、発行元の新潮社に損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡し、太田さんが勝訴した。なお、判決を不服として新潮社は控訴した。
太田さんは勝訴後の会見でも、「多目的トイレを利用したことについて...」とお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部健さん不倫報道にかけたボケや、新潮社の控訴について「酵素パワーって言いますからね」などとボケをかました。
こうしたふるまいについて、お笑いトリオ「ネプチューン」の堀内健さんは「さすがだな」と評価した。
「真面目な話になるんですけど、こういう記事って最初はすごく盛り上がるじゃないですか。いろんなテレビとかに取り上げられるけど、裁判やったあとって尻つぼみじゃないですか。それをあえて面白おかしくへんてこりんな記者会見をやって、テレビでいっぱい取り上げられるようにして、結果をちゃんと世の中にわからすって作戦?なのかわからないですけど、それは俺はさすがだなと思いました」
一方で、元衆院議員でタレントの杉村太蔵さんは「会見でボケていただくのはけっこうなんですが、お願いですから法廷でボケるのはやめてください」と太田さんを心配した。
これに対し太田さんは、裁判の有利不利以上に重要だとの持論を述べた。
「これもよく言われるんだけど、我々にとって真剣であるということとボケるってことは矛盾しないんですよ。『見取り図』だって真剣にM-1やっているんですよ。僕にとって毎日がM-1ですから。別にそれで不利になるんだったら不利になっていいっていう考えですね。心証が悪くなるっていうのは、裁判のノウハウじゃないですか。この問題に関してはそれより重要だから、俺が何を思っているのかを言うことの方が」
ツイッターでは、こうした太田さんの姿勢に「芸人の生き様を感じた」「太田さんかっこよかったな」といった声が寄せられている。