ツイッターが「みんなのみな実」を現実にした
おもわず「ツッコみたくなる」ドラマの存在も、SNSを盛り立てた。テレビ朝日とAbemaTV(現:ABEMA)が共同制作した「M 愛すべき人がいて」(4~7月)は、浜崎あゆみさんの半生を描いた同名小説をもとにしていながら、田中みな実さん演じる姫野礼香らのオリジナルキャラクターなど、原作にない設定が多数登場して、話題になった。
ツイッターでは毎週、関連キーワードがトレンド入り。礼香が着用する眼帯が、福岡の土産菓子「博多通りもん」に似ていると話題になって、メーカーが初の全国CMを放映すると、それすらもトレンド入り。田中さんはアナウンサー時代から「みんなのみな実だよ(ハートマーク)」と冗談めかして名乗っていたが、名実ともにそうなってしまった。
田中さんの古巣、TBSの「半沢直樹」(7~9月)も、実況ツイートが人気を盛り立てた。ツイッター日本法人は9月、電通・電通デジタルと共同で、テレビ視聴者を対象としたツイッターの利用実態調査を行った。11月にマーケティングブログ(日本語版)に掲載された「TVドラマ『半沢直樹』に学ぶ『TVを観ながらTwitterを楽しむ人』の特徴」では、「半沢」の視聴動向でツイッターが担った役割を紹介。最終回(9月27日)は「あ~、すみません最近ちょっと耳が遠くて」(大和田暁常務=香川照之さんの発言)のシーンが、もっともツイート数が多かったなどの結果を伝えている。