浜崎あゆみから「最高のクリスマスプレゼント」 無観客YouTube配信で見せた「復活の糸口」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「しゃがれ感」が増してきた浜崎さんの声が、「白い恋人達」に絶妙にマッチ

   さらに、今回、浜崎さんがカバー曲でファンをうならせたのは、近年、その活動が「迷走している」と揶揄される浜崎さんが、その勢いを取り戻すための「指針」を自ら探り当てたと言えるパフォーマンスを披露したからではないだろうか。そのキモはズバリ、「男性歌手のバラード曲のカバー」である。

   というのも、ここ4、5年、浜崎さんに対してはコンサートに行ったファンから「高音部分が出ていない」との指摘が上がることが多かったのだ。実際、今回のコンサートでも、7曲目の「evolution」と8曲目の「Unite!」では、サビの部分で浜崎さんの声が途切れがちになるシーンが散見されており、初期に比べると高音が出づらくなっている感は否めなかった。

   一方、「いつかのメリークリスマス」と「白い恋人達」の際には、浜崎さんは終始安定して歌唱を披露。さらに、サビの部分では声量が大幅にアップするなど、浜崎さんの声域と楽曲のキーが調和しているのが分かる状態となっていた。特に、「白い恋人達」のサビの部分に関しては、近年、「しゃがれ感」が増してきた浜崎さんの声が絶妙にマッチするなど、本人の新たな魅力が引き出されていたのだ。

   となれば、今後、浜崎さんは自身の楽曲を披露する傍ら、「男性歌手のバラード曲のカバー歌手」としても活動できることになる。「往年の自身の名曲」と「男性歌手のバラード曲のカバー」という2本の柱を立てることで、浜崎さんは新たなステージに立つことが出来るのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

1 2 3
姉妹サイト