「バズり」に愛された人、その魔力に踊らされた人 SNS狂騒曲2020【歳末ネットメディア時評】

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「有名税」なき令和のSNS

   過激になりつつあるのは、下剋上を目指す者だけではない。一般ユーザーによる「言葉の暴力」も今年、大きな話題になった。韓国の芸能界などでは、以前から問題視されていた「指殺人」。キーボードやスマホ操作で、人を死に追い詰める行為が、日本でも表面化してきた。

   5月には恋愛リアリティー番組の出演者が急死し、背景には「アンチ」からの誹謗中傷があったのではないかと、ネットに限らず議論を呼んだ。その後も今年は、悲しい出来事が相次いだが、そのたびに有名人と一般ユーザーの「SNSの関係性」が問われている。

   かつては「有名税」なんて言葉で片付けられることも多々あったが、令和になって、ようやくその価値観が変わりつつある。誹謗中傷に立ち向かうには、関係者はもちろん、プラットフォームの手助けも急務だ。孤独に戦う時代は、もう終わりに近づいている......と思いたい。

(J-CASTニュース副編集長 城戸譲)

【J-CASTネットメディア時評】
いまインターネットでは、なにが起きているのか。直近の出来事や、話題になった記事を、ネットメディアの「中の人」が論評します。

城戸譲 J-CASTニュース副編集長
1988年、東京生まれ。大学でジャーナリズムを学び、2013年ジェイ・キャスト新卒入社。Jタウンネット編集長などを経て、18年10月より現職。「ニュースをもっと身近に」をモットーに、政治経済からエンタメ、生活情報、炎上ネタまで、真面目とオモシロの両面で日々アンテナを張っている。ラジオとインターネットが大好き。(Twitter:@zurukid

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