歌手の浜崎あゆみさん(42)が本日2020年12月24日夜に開催するクリスマスイブコンサートに注目が集まっている。
浜崎さんは当初、このコンサートを「有観客・無配信」で実施予定だったが、21日に本人の公式サイトで「無観客・有配信(無料・YouTubeにて)」での実施に変更。サイトでは理由として「国内外における急速な新型コロナウイルス感染拡大」としつつ、「有観客での実施を断念せざるを得ない結論に至りました」と説明している。コンサート実施方法が、それこそ「反転」してしまった形だが、浜崎さんは大晦日にはカウントダウンライブを有観客で予定していたものの、こちらも同じ理由で無観客に変更しており、まさに「トラブル続き」の状況だ(カウントダウンライブに関しては、当初の予定通り有料配信を実施予定)。
コロナでトラブルに見舞われているのは浜崎さんだけではないが...
年の瀬に「踏んだり蹴ったり」の状況になってしまった浜崎さんだが、思い返してみれば、浜崎さんのコンサートがコロナの影響を受けるのは今回が初めてではない。38公演を予定して2月に始まった全国を巡る通年コンサートはわずか2公演で中止に。その後も、音楽フェス「a-nation」が史上初のオンライン開催になるなど、やはり、「トラブル続き」だったのだ。
ただ、コロナに関しては、それこそ全世界の人々がトラブルに見舞われているわけであり、そうなると、浜崎さんだけを取り上げるのは道理が通らない話だ。しかし、それでもなお、浜崎さんの「トラブル続き」ぶりが際立つのは、ここ数年、浜崎さんが「トラブル」をテーマにコンサートを開催しつつ、かつ、2020年を「トラブルの終わり」と位置付けてきたからなのである。
2018年からコンサートのタイトルは「TROUBLE」
2018年、浜崎さんは4月から7月にかけて行ったアリーナツアーに加え、10月からはホールツアーを開始。日程は翌2019年2月にまで及ぶ大規模なものだったが、そのタイトルは「ayumi hamasaki LIVE TOUR -TROUBLE- 2018-2019 A」というもので、「TROUBLE」という後ろ向きな意味の単語を含むものだった。タイトルについて浜崎さんはその意味について特段言及することはなかったため、ファンの間ではその真意が何であるかについての議論が巻き起こるなど、その「意味深さ」自体が話題を呼ぶこととなったのだった。
同ツアーは2019年2月に終了したが、浜崎さんは5月から再び「ayumi hamasaki TROUBLE TOUR 2019-2020 A-misunderstood-」と、今度は「TROBLE」に加え、「misunderstood」(誤解)という単語も含むタイトルでコンサートを開始。8月まで全国を巡り、大晦日にはカウントダウンライブを行い、その2日後となる2020年1月2日未明には第1子を出産していたことを発表したのだった。
そして、その2020年2月から始めたのは「ayumi hamasaki TROUBLE TOUR 2020 A~サイゴノトラブル~」と銘打った全国ツアー。そのツアーがコロナが原因でわずか2公演で打ち切りになってしまったのは前述した通りだが、「サイゴノトラブル」という文言が入っているところからして、浜崎さんとしては「トラブルが終わる」という意味合いを持たせたタイトルを付けたのだと考えるべきだろう。
事実、浜崎さんは自身の誕生日である10月2日に、当初の予定を変更して同ツアーの最終公演をオンライン開催し、それこそ「トラブルを終わらせた」のである。だが、12月に入り、浜崎さんはコンサートの実施方法変更という新たなトラブルに見舞われることとなってしまった。
ただ、浜崎さんとしては、トラブルを終わらせることを決してあきらめていないだろう。というのも2021年1月にはオンライン開催となった「サイゴノトラブル」の最終日の様子を収録したブルーレイとDVDを発売予定であり、公式サイトには「サイゴノトラブル完結」との文字が。このフレーズに「トラブルを終わらせる」との「願掛け」が含まれている可能性があると考えるのは、それほど無理筋とは言えないのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)