2020年12月23日、アプリに声を聞かせるだけで声優の名前と作品がすぐに分かるとうたう「ANIVO|アニボ」の事前登録がスタートした。
ライトファンのニーズに応える
「ANIVO」は、求人情報の「バイトル」などで知られるディップ(東京都港区)が提供するスマートフォン向けアプリ。音声認識によるAIの音声分析で、声から声優の名前や出演作品などの情報を調べることができるという。動画配信サービスとの連携もあり、動画の選択から視聴まで一切文字を打たずに使うことができるとしている。
コロナ禍により自宅で余暇を過ごす人が増え、「鬼滅の刃」などアニメのヒット作が生まれた2020年、アニメに馴染みの薄かったライトなファン層が抱える「声優の名前や過去の出演作品などが分からず、『この声優の声が好きだけど、名前が分からないので、他の動画を検索することが出来ない』」という悩みを解消するサービスだという。
発表とともにネット上では話題を呼び、「たまに聞き覚えあるけど、誰だっけ?と言う時に役に立ちそう」「これは神アプリ、みんなに声優を好きになってもらうチャンス」など、新しいサービスに期待するアニメファンの声が投稿されている。
「モブのちょいとしたセリフから引っ張ってきたり出来るかは見ものだがさて」「人によってはかなり声色変えるので少し聞いたくらいではわからんレベルの人もいると思うんだ」「早見沙織さん能登麻美子さんもちゃんと聞き分けてくれるんかな?」など、アプリの精度に興味を示すツイートも多い。
声優の「物まね」も判別できる?
「声優オタクに『歩くANIVO』という異名が付きそう」という投稿もあり、声優に詳しいアニメファンたちが早くも「ANIVOです。どうもこんにちは」「こんにちは、ANIVOおじさんです」とツイートしている。
「これすごい。この機会にハルヒのモノマネをやり続けてANIVOが誤認したらぼくも平野綾になれるってこと?」「自分の声がたくさんいるなかの声優に似ていると嬉しいかも」「声優の声マネ選手権できそう」など、サービス前にもかかわらず新しい使い方を模索する人も少なくないようだ。
実際のサービス開始は2021年の春頃を予定しているという。