「12月19日から、すでに是正されている。着実な放送の実施に努めていきたい」
政府は送信所の場所を公表していないが、国際電気通信連合(ITU)の短波周波数調整会議(HFCC)が公表しているデータベースなどから、台湾・台北とウズベキスタン・タシケントの2か所から送信されていることが明らかになっている。このうち、タシケントの送信所が、問題となった5895kHzの電波を出している。
政府の拉致問題対策本部の担当者は12月21日、取材に対して
「11月9日以降、一部の放送で、技術的な手違いで古い番組が放送されていたことが確認できた。12月19日から、すでに是正されている。着実な放送の実施に努めていきたい」
などと話した。原因は「送信業務を委託している民間事業者の技術的手違い」で、その内容については「調査中」だとしている。
この問題をめぐっては、東アジア地区のテレビやラジオを研究している「アジア放送研究会」の「アジア放送月報」でも、11月9日以降にタシケントから送信された放送の一部の内容が古いことが指摘されていた。拉致問題対策本部によると、現時点で番組が古かったのが確認できているのが「11月9日以降」で、さらに以前から古い内容が放送されていた可能性もあるとしている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)