「加害者に非はないと弁護人が主張しているかのように...」
「裁判の再現シーンで、被害者が急ブレーキを踏んだか加害者が急ブレーキを踏んだかが争点になっているとして、弁護人が加害車両の事故診断装置のデータを元に、被害者が急ブレーキを踏んだと問い詰めたシーンがありました。しかし実際の裁判では、弁護側として被害者がブレーキを踏んだ可能性を主張した事実はありますが、加害者が急ブレーキを踏んだことに争いはなく、被害者と加害者のいずれかが急ブレーキを踏んだのかということは争点になっていませんでした」
「裁判で弁護側は、加害者に脇見という不注意があったことは認めたうえで、急ブレーキをかけることが遅れた原因として、被害者側が急ブレーキを踏んだ可能性があることを指摘していました。しかし放送では、ブレーキを踏んだのはどちらかという間違った争点をもとに映像を構成してしまったため、事故の原因が被害者の落ち度にあり、加害者に非はないと弁護人が主張しているかのように視聴者に受け止められかねないところがありました」
これを受け、「番組制作サイドの誤解により実際にはなかった場面を『再現』として放送してしまい、弁護人や関係者の方々に大変なご迷惑をおかけしてしまったことをお詫び申し上げます。また、番組では主に鑑定人の鑑定や証言をもとに番組を構成しましたが、『次々と嘘を見破った』などの表現は適切ではありませんでした。この点につきましても重ねてお詫び申し上げます」として、再現シーンや番組の構成について誤りを認め、謝罪している。