WBCの対応次第では...
一方、暫定王座を獲得したガバリョは強打がウリのフィリピンのホープで、かつて井上尚弥や元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏のスパーリングパートナーを務め力を付けてきた。これまでビッグネームとの対戦がなく、真価が問われるロドリゲス戦は注目されていた。元世界王者を破ったガバリョは24勝(20KO)で全勝をキープした。
WBCバンタム級タイトル戦は新型コロナウイルスの影響でカード変更を余儀なくされた。当初は正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)がノニト・ドネア(フィリピン)を相手に防衛戦を予定していたが、ウバーリが新型コロナウイルスの陽性反応を示し、ロドリゲスが代役に抜擢された。ところがドネアも陽性反応を示したことで、ガバリョがドネアの代役として暫定王座決定戦に出場した。
WBC王座は、WBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が狙う王座で、その行方に注目されていた。ロドリゲス陣営がWBCに対して正式にアクションを起こせば、即時再戦の可能性もあり、そうなれば休養王者ウバーリとの王座統一戦が先延ばしとなる。WBCの対応次第では状況が大きく変わるだけにその動向に注目される。