「チンしたグラタンを素手で持って火傷したお客がクレーム...」 レジ袋有料化へのコンビニ店員の嘆きが話題に

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   2020年7月から始まったレジ袋有料化をきっかけに、各地のレジで起きたさまざまな「トラブル」が、ネットやメディアをにぎわせている。そうした中、あるVTuber(バーチャルYouTuber)の動画に寄せられた、コンビニ店員の嘆きが、ツイッターなどで話題になっている。

   VTuber事務所「にじさんじ」に所属する女性教師VTuber「郡道美玲」さんの動画でのやり取りだ。チャンネル登録者28万人を数える郡道さんは、2020年12月19日未明、ユーザーから寄せられた投稿に答える生放送を行った。

  • こうしたトラブル、実は多い?
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店長は「演技力」を要求

   「これ、めっちゃ面白い。さっき笑っちゃった」と言いつつ、郡道さんが番組の後半で紹介したのは、コンビニ店員とみられるユーザーからのこんな内容の投稿だ。

「レジ袋が有料化してから、レンチンしたグラタンを素手で持って帰ろうとしてやけどしたお客様からクレームが結構きます」

   さらに、投稿はこう続く。

「おばさん店長からは『お客様に熱さが伝わりやすいように、アチッアチッっていいながら商品を渡してください』って指示がきました」

   「この世は愚かな人間しかいないのでしょうか」と結ばれた投稿に、郡道さんは、しばし言葉が出ないほどの大笑いの末に、「(レジ袋代の)3円くらい払えよ!」「コンビニ店員は演技力まで要求される世界なんですねえ」と漏らした。

   このやりとりはツイッターでも拡散された。郡道さん同様に呆れる声とともに、「大学生の時にコンビニでバイトしてたけど、レンジでチンしたグラタンはマジで熱くて一回客前でファンブル(※編注:球技でボールを取り落とすこと)したことある......」「コンビニの1500Wレンチン直後のグラタンの恐ろしさは働いた人間にしか分からない」など、経験者がその熱さを語る投稿も目立つ。

レジ袋辞退派は倍に増えたが...

   環境対策のため、レジ袋が原則有料化されて約5カ月となる。環境省の調べによれば、直近1週間の間、レジ袋の受け取りを辞退している、とした人の割合は、3月の30.4%から、11月は71.9%と、2倍以上に増えた。環境省では、

「今や『レジ袋はいりません』『レジ袋は結構です』と辞退することが当たり前になってきました」

   と成果に胸を張るが、その中には、上記のグラタンを素手で持ち帰ろうとするお客のような人も含まれていることになる。

   マイナビニュースが8月に行ったレジ店員への調査では、過半数の55.2%が有料化に「反対」すると答えたという。原因としては、作業が煩雑になることや、上記の例に近い「カスタマーハラスメント(カスハラ)」「レジハラ」めいたクレームの存在が挙げられている。

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