昼行・夜行 ニーズはどちらに
既に運行済みの山陰方面・山陽方面の客層はというと、列車を見た新田さんは、「ファミリー層と、鉄道ユーチューバーのような人が目立っていました。山陰への夜行便の方が利用率が高かった印象ですが、大阪から下関まで日中約12時間かかる昼行便より、出雲の観光地に向かいたいニーズの方が多く、時間も有効に使えるためでしょうか」と話した。
117系自体が重厚な国鉄型で、デザインや車内設備からノスタルジックな夜行列車気分も味わえる。あえて夜行便を設定したのは旅行者層に加えて「新宮夜行」を知る鉄道ファン層の取り込みも意図しているだろうか。一方で新宮からの京都行きは昼行のみだが山陽線ほど運行距離は長くなく、上下便ともダイヤと乗車率に注目したいところだ。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)