「静かな年末年始を過ごす為にも...」 関西の鉄道各社、そろって大みそかの終夜・延長運転を取りやめ

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   社会情勢の変化により、これまで以上に注目された大みそかの鉄道運行情報。時間が経つにつれ終夜運転ならびに臨時列車の運行を撤回する鉄道会社が相次いでいる。ここでは関西圏における大みそかから元旦にかけてのダイヤを見ていく(情報は2020年12月18日時点)。

  • 大みそかから元旦にかけて臨時列車を運行する予定だった阪急電鉄。18日、中止を発表した
    大みそかから元旦にかけて臨時列車を運行する予定だった阪急電鉄。18日、中止を発表した
  • 大みそかから元旦にかけて臨時列車を運行する予定だった阪急電鉄。18日、中止を発表した

終夜運転の中止が相次ぐ

   JR西日本は終夜運転の代わりに臨時列車の運行を予定していたが、12月15日に運行の中止を発表した。

   阪急電鉄、阪神電気鉄道、南海電気鉄道も、予定していた臨時列車の運行や延長運転を18日に取りやめを発表した。

   また1日時点では終夜運転の実施を発表していた大阪メトロも10日に新型コロナウイルスによる医療のひっ迫を鑑み、終夜運転の中止を決めている。

   中小私鉄では関西圏で唯一終夜運転を運行する予定だった大阪府南部の水間鉄道(貝塚駅~水間観音駅)も、18日に終夜運転の中止を発表した。同社のリリースでは「決して密になるとの予想は致しておらず、水間寺への参詣鉄道として、主に地元の方々に最低限の足を確保する事と致しておりましたが、静かな年末年始を過ごす為にも、要請に応じる事となりました」と書かれており、終夜運転中止に対する無念さが伝わってくる。

   今後も情勢により、運行に関する変更が生じる可能性がある。大みそかの夜から元旦の早朝にかけて関西圏の鉄道を利用する際は念のため、各社のウェブサイトを確認することをおすすめする。

(フリーライター 新田浩之)

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