PCR検査所に押し掛けた「マスク外そう」デモ集団 その意図は?周辺企業も困惑

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   「コロナはウソ」などとして、PCR検査などに抗議するデモが東京都内などで行われ、ツイッターでその写真が拡散して波紋が広がっている。

   デモを行った複数のグループは、ネット上で賛同者を集めて活動しているようだ。これらのグループには、一体どんな意図があるのだろうか。

  • デモがターゲットにした「新しい生活様式」(政府広報オンラインから)
    デモがターゲットにした「新しい生活様式」(政府広報オンラインから)
  • デモがターゲットにした「新しい生活様式」(政府広報オンラインから)

プラカード持った十数人が...

   「マスクは無意味!むしろ健康に悪い」「インチキPCRすぐやめろ」...。東京・新橋の民間検査所「新型コロナPCR検査センター」前では2020年12月13日の日曜日昼過ぎ、男女十数人がこう印字されたプラカードを持って並んだ。

   こんな内容を訴えるだけに、これらの男女は、マスクはしていない。グループのうちの1つのスタッフがツイッターに投稿した動画などによると、男女は、街頭でチラシを配り、「マスクを外して、笑顔を交わしちゃいましょう!」などと大声で呼びかけていた。

   このグループ自体のツイッターにも、当日の写真がいくつか投稿されており、それらが16日になって拡散されて、独自の主張に驚きの声が上がっていた。

   ネット掲示板などでは、どんなグループなのかについても、様々な推測がされている。

   新型コロナウイルスをめぐる陰謀論は世界中で拡散しており、反ワクチン、反マスクなどといった主張は、米国のトランプ大統領を信奉する「Qアノン」と呼ばれる一連の陰謀論と相互に影響しあっていることも指摘されている。

   このグループのツイッターやブログなどを見ると、ウイルスの存在がまだはっきりしないと主張し、政府などが過度の自粛を強いるのはおかしいと批判している。特定の政党や宗教との関わりを否定し、コロナ禍の中で政府が進める「新しい生活様式」への反対を表明したほか、食や薬害などの問題にも取り組んでいるという。

「客が並んでいたので、マスクを外していたのなら困る」

   このグループは、これまでに都内などで、同様な抗議デモを行っているといい、ツイッターにその様子の写真を投稿していた。

   もう1つのグループも、フェイスブックなどで、似たような思想を掲げ、毎月のように抗議デモを行っていると明かしている。

   店の前でデモがあったPCR検査センターを運営する大手工務店「木下グループ」では12月17日、デモは14日にもあったとして、広報担当者がJ-CASTニュースの取材にこう話した。

「公道ですので、制止できませんが、ご迷惑がかからないようにお客さまのケアをしました。店に入れなかったとは聞いていませんが、マスクを外していたとすれば、お客さまが数人並んでいましたので、困りますね。初日は突然デモが始まり、2日目は事前情報がありましたので、警戒していました。どんな人たちなのかは、分からないです」

   J-CASTニュースでは、写真投稿したグループに取材依頼したが、17日夕までには連絡はなかった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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