プロ野球のセ・パ両リーグの2020年度ベストナインが20年12月16日、発表された。セ・リーグではリーグ連覇を果たした巨人から菅野智之投手(31)、大城卓三捕手(27)、岡本和真内野手(24)、坂本勇人内野手(32)、丸佳浩外野手(31)の5人が選出され、パ・リーグでは日本一の座に輝いたソフトバンクから千賀滉大投手(27)、甲斐拓也捕手(28)、柳田悠岐外野手(32)が選出された。
モタは今季出場わずか9試合
ベストナインはプロ野球の担当記者の投票によって選出されるもので、セ・リーグは9人、パ・リーグは指名打者を含む10人が選出された。日本野球機構(NPB)の公式サイトによると、本年度の投票総数はセ・リーグが「313」、パ・リーグが「277」で、有効投票数はセ・パともに投票総数と同数だった。
歴史あるベストナインは選手にとって名誉ある賞であるが、その選考法に関してネット上で一部ファンから疑問の声が上がっている。ネット上の一部ファンが指摘するのは外野手部門における投票だ。外野手部門は、丸、佐野恵太(DeNA)、鈴木誠也(広島)の3人が選出されたが、その一方で巨人のイスラエル・モタ外野手(24)に1票が投じられた。
モタは今シーズン育成から支配下を勝ち取ったが、1軍での出場はわずか9試合にとどまり、打率.222、1本塁打、4打点と結果を残せなかった。11月20日には球団から戦力外を通告されていた。記者個人の評価によって投票が行われるわけだが、1軍出場9試合のモタに1票を投じた事実にネット上の一部ファンから明確な「選考理由」を求める声もみられる。