モーニング娘。「プラチナ期」終幕から10年 いまなお支持される「伝説の横浜アリーナ公演」

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   2020年12月15日夜に、突然ツイッター上では「モーニング娘。」がトレンド入りした。この日は69thシングル「純情エビデンス/ギューされたいだけなのに」(12月16日発売)がフライングゲット日(発売日前に購入できる日)だったが、トレンド入りの原因はこれだけではなかった。ファンの投稿を見ると、「ライバルサバイバル」というワードが目立つ。10年前の12月15日に行われた、グループの節目になる公演だった。

  • 10年前の12月15日「ライバルサバイバル」の会場になった横浜アリーナ
    10年前の12月15日「ライバルサバイバル」の会場になった横浜アリーナ
  • 10年前の12月15日「ライバルサバイバル」の会場になった横浜アリーナ

2010年12月15日に千秋楽を迎えた「ライバルサバイバル」

   「ライバルサバイバル」は、モーニング娘。の2010年秋のコンサートツアーのタイトルで、2010年12月15日の横浜アリーナ公演が千秋楽だった。この公演で亀井絵里さん・ジュンジュンさん・リンリンさんの3人が卒業した。2007年頃から2010年までのモーニング娘。は俗に「プラチナ期」と通称される。名前は9thアルバム「プラチナ9DISC」(2009年発売)に由来するが、この時期は2000年代初頭の全盛期から人気は落ちるも、楽曲とライブパフォーマンスで継続的にファンの支持を得た時期であった。07年を最後にNHK紅白歌合戦出場から遠ざかり、無関心層からは「落ち目」と揶揄されるも固定メンバーで歌・ダンススキルを磨いた時代である。

   「ライバルサバイバル」で卒業した3人もこの時代の功労者とみなされていて、亀井さんのキュートなアイドル性と歌唱力、中国からの留学生として加入し言語の壁を乗り越えてバラエティでも存在感を示したジュンジュンさん・リンリンさんはファンに評価されていた。また亀井さんは卒業と共に芸能界を引退し、ジュンジュンさん・リンリンさんは中国に帰国したために皆なかなか手が届かない存在になってしまったことも、この公演の伝説化に寄与しているようだ。

   翌2011年には1月2日に4年ぶりの新メンバーとして9期メンバー(譜久村聖さん・生田衣梨奈さん・鞘師里保さん・鈴木香音さん)が加入し、若返ったモーニング娘。は新しい時代に入る。「ライバルサバイバル」の千秋楽公演は、プラチナ期に幕を下ろす象徴的な出来事だった。

芸能界にも「プラチナ期」ファン多数

   プラチナ期のモーニング娘。を根強く支持するファンは少なくない。指原莉乃さんもその1人で、当時推していたメンバーは亀井さん、20年9月2日放送の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)では「モーニング娘。を愛しすぎる女」として市川紗椰さん・犬山紙子さん・小川紗良さんとともにプラチナ期の魅力を熱弁していた。ちなみに番組内では卒業公演で亀井さんと同期の道重さゆみさん・田中れいなさんの3人で「大きな瞳」を歌唱し、卒業する亀井さんへのはなむけとなった映像も放映、番組を見ていたモーニング娘。のファンも盛り上がっていた。コンサートの様子はDVD/Blu-rayで収録されており新規ファンでも当時の熱気に満ちた様を見ることができる。

   当時を知る古参ファンには忘れがたく、新規ファンにとっては鮮烈なプラチナ期への感情がほとばしったのが、12月15日の盛り上がりだったようだ。

(12/17追記: 読者からのご指摘を受け、本文の一部を訂正しました)

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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