ピクシブ(東京都渋谷区)とドワンゴ(東京都中央区)は2020年12月15日、今年インターネット上で最も流行した単語を決定する共同企画「ネット流行語100」の表彰式をTUNNEL TOKYO(東京・品川区)で開催した。表彰式にはノミネート100単語にゆかりのある人物・団体などを招かれ、授与の様子はニコニコ生放送でも公開された。J-CASTニュース記者も、現場で取材した。
表彰式の司会は、声優の小西克幸さんとフリーアナウンサーの森遥香さんが務めた。小西さんと森アナは初対面だが、終始和やかで楽しそうに司会進行を行った。さらに、森アナの「推し」を表彰する際には、感極まって喋れなくなってしまった森アナの代わりに小西さんが代読するなどの好連携を披露した。
森アナ「ボタン押しに行って『クソ!』」
表彰式が始まると、小西さんはさっそく森アナとの出会いについて語り始めた。来場時にエレベーターホールで出会ったという。
「森さんが押したエレベーターが来たんですけれど、どのエレベーターかわかんなくて気づいたときにはエレベーター行っちゃったんですよ。そして『あ~』とまたボタン押しに行って『クソ!』って言ってました」
会場の「TUNNEL TOKYO」は、人気ゲーム会社「セガ」の本社も入っている住友不動産大崎ガーデンタワーにある。エレベーターの数は多めで、到着を告げるライトもややおしゃれなので分かりづらかったかもしれない。森アナは「まさか初対面でそれが見られるとは」と恥ずかしそうに述べ、
「生放送でそれ言われるんですか!怖!」
と叫んだ。小西さんは「全部言います!」と言い切り、最後まで明るく賑やかに森アナをいじった。
小西さんと森アナのMCはインターネット上でも好評で、中でも話題となったのが「鬼滅の刃」関連の単語を表彰するときの小西さんのサポートだ。
「煉獄杏寿郎」でガチ泣き
今年は「ニコニコ大百科」と「ピクシブ百科事典」のアクセス数の合算値が、昨年から今年にかけてより伸びた上位100単語を選出した。最も多くのノミネート単語を輩出したのは社会現象ともなった「鬼滅の刃」で、大賞となった「鬼舞辻無惨」を筆頭に、サブタイトルやキャラクター名など19個の関連ワードが選ばれたという。
森アナは同作関連の単語が上がるたびに喜びを隠せずにいた。以前から「鬼滅の刃」が好きだと明言しており、劇場版アニメは既に5回も見に行ったという。そのために映画で話題の「煉獄杏寿郎」が3位で表彰されると、感極まったあまりに紹介の途中で泣き出してしまった。そこで、臨機応変に小西さんが引き継ぎ、喋れなくなってしまった森アナの代わりに紹介分の朗読やコメントを行った。小西さんは「仕事にならんな!」と茶化しつつも、「それくらい好きだってことは伝わりましたよ」と森アナをフォローした。
そして「煉獄杏寿郎」3位を賞したトロフィーは、アニメ「鬼滅の刃」のプロデューサー・高橋祐馬さんが授与した。高橋プロデューサーは、目を腫らして泣きじゃくる森アナの様子を見て「映画館出た後の方みたいな」とコメントし、受賞についてはこう述べた。
「素晴らしい原作をお預かりし、ufotableのスタッフ皆様が素晴らしいアニメーションにされたことで、煉獄さんというキャラクターの強さ、頼もしさ、優しさが多くの方の心に届き、昨日時点で2200万人以上の方に、煉獄さんの勇姿をご覧いただけています。ご覧いただいたお一人おひとりに心から感謝申し上げると共に、引き続き、何卒よろしくお願いいたします。改めて、受賞ありがとうございました」
そして高橋プロデューサーは、「煉獄杏寿郎」の名前が書かれたトロフィーを森アナにも持たせてあげた。森アナは「後で写真撮らせてください、ありがとうございます」と何度も感謝を述べた。
「来年もお2人で司会進行して欲しい」」
また、この件について森アナは放送後ツイッター上でこう述べている。
「途中、あんなにしたかった煉獄さんの紹介を読めなくなり申し訳ありませんでした
小西さんの終始頼もしいフォローのおかげで、今年もとても楽しかったです!
ご覧いただいた皆様も、本当にありがとうございました」
森アナの「鬼滅の刃」愛は非常に好評で、「森遥香さんが限界オタクすぎて無限に推せる」といったコメントが相次いだ。またその時の小西さんのフォローも好評で、来年もこの二人に司会を務めてもらいたいとの声も上がっている。
「2時間以上動画を見たのは久しぶりだったけど小西さんと森さんMC2人がとてもよかったです」
「森アナ泣いちゃった時もその後も終始フォローしてた小西さんかっこよすぎたんご 来年もお2人で司会進行して欲しい」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)