「パッキャオの成功に触発されたと...」
金平会長は「カシメロは今勢いがあります。ただ、ボクシングの技術的には穴が多く、ボクシング自体が粗い。井上選手と対戦した場合、技術的な欠点を突かれてしまうでしょう」と指摘した。
フィリピン勢のなかで、井上との対戦の可能性が高いとされるのがIBFバンタム級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)だ。指名挑戦者の権利を有し1年以上待ちの状態が続いているが、来年にもビッグチャンスが巡ってきそうだ。また、WBAバンタム級1位レイマート・ガバリョ(フィリピン)はドネアの代役として19日にロドリゲスと対戦する予定となっており、同カードはWBC世界バンタム級暫定王座決定戦となる見通しだ。
金平会長は「ダスマリナス、ガバリョともに実力のあるボクサーだと思いますが、井上選手と比べると力は劣るでしょう」と前置きした上で、フィリピン出身ボクサーの強さの要因について次のように指摘した。
「フィリピン選手の活躍の大きな要因としてパッキャオの存在があるでしょう。やはりパッキャオがアメリカで成功したのが大きい。フィリピンの多くのボクサーがパッキャオの成功に触発されたと思います。アメリカで成功すれば大金を手にすることが出来る。これをパッキャオが証明したわけですからボクサーを志す若い人も増えたでしょうし、レベルの底上げにもなったと思います」(金平会長)