官僚時代には、私も月300時間超の残業を... 霞が関に「前向き」な役所を作る、副大臣の「野望」

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まめにメールする菅首相、年齢離れた副大臣にも「ご丁寧にありがとうございました」

―― どういったところが「筋を通す」のでしょうか。

藤井: 第1次安倍政権ができるまでは、総裁選挙ではたとえ負けても、その方を筋を通して応援しておられたところがあるんですよ。一方、物事を動かすときに1人ではできないんですよね。ですから「この分野はこの方の話聞いたらいいよな」「お役所でも、この分野について知っているのはこの人」といったように話を聞きながら物事を動かしていく、というのは非常にうまいと思います。そうかといって役所の言いなりになるわけではなく、色々な人から話を聞いて、それで自分なりに「こうだ」と考えるスタイルには、庶民感覚というか、皮膚感覚があると思うんですよね。総務相を務めておられたときも毎朝のように朝立ち(朝の街頭演説)しておられましたし、もともと秋田県から出てこられて、叩き上げでこられましたから、そこの目線もある。ある意味霞が関から見える0.0001%の世界ではなく、99.999%の世界、「もうとにかく今、暮らしが大変なんだ、生活が大変なんだ」という国民の皆様の感覚をお持ちなんだと思います。

―― まめにメールが送られてくるということでしたが、総理も色々なデジタル的なツールに詳しかったりするのでしょうか。

藤井: ツールの重要性を理解していることと、実際に自分で使っていることとは別問題です。例えば、ツイッターやフェイスブックをとにかく自分の手で活用して政治活動に使う、というよりも、むしろリアルの世界で生きておられる、という部分はあると思います。いずれにしても、本当にまめなんですよ。(スマホのメールを読み上げながら)「本当に良かったです。よろしくお願いいたします」「ご丁寧にありがとうございました」とか、親子ほど年齢が離れた自分のような者にこんな内容のメールを送れる人は、なかなかいないですよ。

藤井比早之さん プロフィール

ふじい・ひさゆき 衆院議員、内閣府副大臣。1971年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒。95年に自治省(現・総務省)に入省し、秋田県庁出向、金融庁市場課課長補佐、消防庁救急専門官、総務副大臣秘書官、内閣官房・内閣府参事官補佐、彦根市副市長等を経て退官。2012年の衆院選で兵庫4区から出馬し、初当選。現在3期目。16年から17年にかけて国土交通大臣政務官を務めた。


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