「回転ドア方式」で「デジタル庁に行ったらキャリアアップ」目指す
―― デジタル庁は21年9月の発足予定ですが、どういった形で職員の採用を進めますか。「回転ドア」の内容にも関係しますが、民間から中途採用したり、霞が関から公募したりするのでしょうか。
藤井: 本当にデジタル化を進めようと思ったら、それこそ全国の自治体等の何千のシステムを標準化するのは非常に大変な作業なので、多くのプロフェッショナルに来ていただく必要があります。「回転ドア」をうまくやろうと思うと、「デジタル庁に行ったらキャリアアップになる」「あの人も行ったのか。すごい。あの人と一緒に働きたい」とならなければなりません。今が一番のヤマだと思います。ご家庭のことや、お勤めの会社との関係もあるでしょうから、今のうちから採用の話は進めておかないと...といったところです。デジタル庁が立ち上がる前の段階から関与していただくことが大事なので、実際に採用するのは21年の4月からくらいの心構えで取り組まなければなりません。それが今、一番デジタル庁を作る準備室の大切な仕事の一つです。
―― 「デジタル シフト タイムズ」の対談では、藤井副大臣は「菅首相の側近中の側近」だとうたわれていました。06年に総務副大臣秘書官を務めたときの総務大臣が菅氏だったことと、藤井副大臣も無派閥で、いわゆる「菅グループ」の中核にあたる「ガネーシャの会」に所属していることを指していると理解しています。菅氏は上司として「仕事がしやすい」関係ですか。
藤井: 総理が総務相になられたときからの繋がりですね。「〇〇とうたわれている」というのは、非常におこがましい話です。総理は、私からすると非常に頼りがいがあって、お仕えしやすい上司です。結構マメでいらっしゃるので、我々みたいな人間でも、ちょっとメールしたらすぐに「ありがとう」とか返ってくるわけですよ。お忙しくてもお電話はすぐにお返しいただいたりとかしますし...。あとは、やっぱり「筋を通す」。笑顔はかわいいですよ、本当にね。スイーツの話が前面に出がちですが。そういうところが、いわば総理になられた一つの大きなポイントではないかと思うんですけど...。