町長は「女性だからということは、まったくない」と強調
女性前町議が5年前にあったと電子書籍などで訴えた性的暴行については、黒岩町長は会見で、「100%ウソの作り話で、でっち上げです」と説明し、「私を陥れ、失脚させるためのペンの暴力行為」だと訴えた。
前町議ではなく自分が名誉棄損などで刑事告発や民事訴訟をしており、それでも前町議からは証拠が出てないことなどを潔白の理由に挙げた。
世界的に大きな話題になったことをどう受け止めるのかとの質問に対しては、こう答えた。
「正直に言って、大変驚いています。町民まで非難する書き込みがあって、心を痛めています」
刑事告発や民事訴訟の結果を待たずに、議会が女性前町議を除名したり、議長らがリコールを進めたことについては、議場で他にも被害者がいると偽ったり、県の除名取り消しに納得できなかったからだと説明した。前町議を排除する目的かと聞かれると、「女性だからということは、まったくありません」と答えた。「草津の尊厳を傷つける行為を今もしており、これを止めるにはリコールしかありませんでした。風説を流布した議員の人間性が問題なのに、女性蔑視に世論をすり替えようとしています」とも指摘した。
女性前町議はリコール成立後、「理念に反する理不尽なものだ」などと不満を示し、「一町民として議会を監視していく」「理不尽と闘いながら黒岩町政に反対を訴えていく」などとマスコミの取材に答えている。なお、外国特派員協会では、この前町議の記者会見も12月18日に予定されている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)