飯塚幸三被告は「他人の裁判」のような印象 遺族・松永拓也さん、会見で涙も...「やるせなくなってしまった」

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「『友達』と自分で口に出した時」

   松永さんは事故からの約1年8か月、遺族として発信を続けているが、公の場では常に冷静に、毅然とした態度で振る舞う姿を見せてきた。その背景には、事故後に取り組んでいる交通事故防止の活動が、できるだけ多くの人に伝わるようにしたいという思いがある。

   それでもこの日、目を赤くした発言について、松永さんは「私たち遺族のこともそうですが、真菜の友達のことも考えたら、やるせなくなってしまいました。裁判が始まるとなかなか難しいです。事故当時の悲しんでいる姿を私も見ていますし。親族はいつも一緒にいるから、一緒に苦しみ、悲しんでいます。しかし、『友達』と自分で口に出した時に、友達は(真菜さんの地元)沖縄にいるからなかなか会えません。その方々の気持ちを考えたら感情的になってしまいました」と会見後に振り返った。

「(飯塚被告)本人を目の前にした後(会見を開いて)話すとなると、どうしても、冷静になろうとしていますが、難しいものですね。私は、この裁判がただの刑事裁判で終わってほしくない。社会問題の縮図であると思っています。そのために社会に訴えかけていかなくてはならない。ただの事故で終わらせたくない。だから、なるべく伝わるように、冷静さを忘れないようにしています」

   その松永さんが「今日はちょっと、取り乱しました」と話していた。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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