「デジタル庁」キーパーソンが語る「3つの柱」 内閣府・藤井比早之副大臣インタビュー

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マイナンバーカードはどうすれば普及が進むのか

―― 先ほど説明があったワンストップサービスに大きな役割を果たすのがマイナンバーカードです。政府は2022年度末にほぼ100%普及させたい考えですが、20年11月1日現在の交付率は21.8%にとどまっています。どうやって普及させていきますか。

藤井: やはり利便性を感じていただけるものにならないといけません。2021年3月から健康保険証としての利用が始まり、それからお薬手帳や介護保険被保険者証などとして様々な行政サービスに利用できるようになります。「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ」では、「行政のデジタル化に向けた33項目の課題」を整理していただいています。その中には、運転免許証やその他の国家資格証をマイナンバーカードと一体化することや、マイナンバーカードの機能をスマホに搭載することが含まれています。こういったことが進めば、随分と便利になってくるのではないかと思っています。

―― Suicaをはじめとする交通系ICカードも、スマホに組み込まれるようになって利便性が格段に上がりました。

藤井: 平井大臣は「全手続をスマホで60秒以内で完了したい」といった意気込みを話しています。そういう世界になると、やはり便利になったと実感できると思うんですよね。そうなると、皆さん利用しようか、という形になっていくと思います。健康保険証と運転免許証は大きいと思いますよ。

(後半に続く。12月15日掲載予定です)


藤井比早之さん プロフィール

ふじい・ひさゆき 衆院議員、内閣府副大臣。1971年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒。95年に自治省(現・総務省)に入省し、秋田県庁出向、金融庁市場課課長補佐、消防庁救急専門官、総務副大臣秘書官、内閣官房・内閣府参事官補佐、彦根市副市長等を経て退官。2012年の衆院選で兵庫4区から出馬し、初当選。現在3期目。16年から17年にかけて国土交通大臣政務官を務めた。


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