ダメージ特に目立ったのは?
民鉄では、中間決算の売上高の前年同期比マイナスが大きかったのは西武ホールディングス(HD)47.4%減。ホテル・レジャー事業が302億円の営業赤字になり、コロナ前で売上高の約4割と他社よりホテル事業のウエートが重く、コロナによる外出自粛などの影響をもろに受けた形。中間最終赤字も390億円と、民鉄各社のなかで最も多くなった。
このほかの売上高は、近鉄グループHD54.0%減、阪急阪神HD41.3%減など。鉄道の利用客を見ると、京王電鉄39.5%減、東急電鉄38.4%減、東京メトロ38.2%減など全社が30%以上落ち込んだ。
通勤・通学などの定期券収入の比率が高い関東や関西の民鉄はJRに比べて落ち込み幅が小さかった。とはいえ、通期予想は全社とも最終赤字になるのは避けられそうもない。