「この指とめよう」SNS誹謗中傷を減らすための啓発広告がCF達成 主催者に思いを聞く

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   SNSでの誹謗中傷を止めたい――広告・事業開発業の「The Breakthrough Company GO」(東京都港区)でコピーライターを務める小竹海広(おだけみひろ)さんが、SNSでの誹謗中傷を減らすための啓発広告「#この指とめよう」を渋谷に掲出するためのクラウドファンディングを立ち上げたのは、2020年10月下旬のことだ。この広告では「送信ボタンを押すなら、だれかの背中を押す言葉にしたい」、「誹謗中傷した人を罵倒するのも、誹謗中傷です」といったコピーが用いられ、投稿ボタンを押す前に相手について想像することが、誰かを救えるかもしれないと呼び掛けている。そして多くの人々が賛同し11月下旬、渋谷に広告を掲示するための予算を集めることができた。

   J-CASTニュースは2020年12月2日、主催の小竹さんに、クラウドファンディング達成の心境や今後の展開などについて取材した。

  • 小竹海広さん(2020年12月撮影)
    小竹海広さん(2020年12月撮影)
  • 「この活動を続けることが、支援してくださった皆様への最大の恩返しだ」と抱負を語る
    「この活動を続けることが、支援してくださった皆様への最大の恩返しだ」と抱負を語る
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  • 小竹海広さん(2020年12月撮影)
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「みんな」で取り組むことが出来るクラウドファンディング

   リアリティショー出演者や俳優への誹謗中傷が問題視されている中で、SNSの規制を検討する声や、人工知能などで特定の言葉を自動的に排除するべきではないかといった声も上がっている。

   小竹さんはSNSに関する痛ましい事件の数々に心を痛めながらも、規制を進める方向ではSNSの魅力も損なわれてしまうのではないかと考え、広告によってユーザー側の意識改革を行いたいと話す。行政発ではなく民間発で、誰かに強制されるのではなくユーザー自身が主体的に言葉を選んで欲しいという想いがある。 そして、今回のキャンペーンを「クラウドファンディング」で実施した理由についてはこう述べる。

「誹謗中傷っていう問題にどうやってコミットしていくかわからない人たちの受け皿になる可能性があると思ったのも、クラウドファンディングを出した理由です」

   小竹さんがそう思い立った背景には、「SNSのみんな、当事者」という考えがある。SNS上で起こっている誹謗中傷を見て見ぬふりをしてしまうのは、加担してしまうようなものではないか。しかし企業にはコンプライアンスやリスクがある中で誹謗中傷問題について取り組むのは難しい。そこで小竹さんはSNSを利用する、「みんな」で取り組むことが出来るクラウドファンディングを行うことにした。

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