巨人、梶谷FA獲得で直面する「補償問題」 過去には生え抜きベテラン流出も...今回は?

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   プロ野球のDeNAから国内フリーエージェント(FA)宣言した梶谷隆幸外野手(32)の巨人入団が決まった。2020年12月11日、スポーツ紙などが一斉に報じた。巨人は複数年の大型契約を用意したとみられ、今シーズン、リーグ2位の打率をマークしたリードオフマンの獲得に成功。巨人は梶谷に続いて井納翔一投手(34)の獲得にも乗り出しており、日本一奪回へ向けての補強が続きそうだ。

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「14年間在籍した球団には本当に心から感謝...」

   梶谷は今シーズンDeNAのリードオフマンとして打率.323、19本塁打、53打点をマーク。身体能力が高く、パンチ力に加えて走力もあり、梶谷が加入することで攻撃力アップが見込める。梶谷は長打も期待でき、打線のバリエーションが広がることで打線がより厚みを増すだろう。また、梶谷が所属していたDeNAはこの日、退団した梶谷のコメントを発表した。

「14年間在籍した球団には本当に心から感謝しています。また、FA権を取得することができたのは、チームの皆さんのおかげだと思っています。ファンの皆さまには、良い時も悪い時も14年もの長い期間応援していただきありがとうございました。思い出としては、満員の横浜スタジアムで出場した際に盛大な拍手を送っていただいたことです。特に調子が悪い時であっても、代打での出場時にファンの皆さまから大きな声援と拍手を頂いたことはとてもうれしかったです。本当に感謝しています」

   巨人はFA補強の第一弾に成功したわけだが、梶谷の獲得によって直面するのが補償問題だ。梶谷の年俸は補償が必要な「Bランク」とみられ、金銭補償もしくは人的補償プラス金銭補償が生じる。チームの主力を失ったDeNAが巨人に対して人的補償を要求する可能性もあり、今後の動向から目が離せない。

日本球界に衝撃与えたベテラン2人の移籍

   巨人におけるFAに伴う人的補償として記憶に新しいのは、2018年オフの内海哲也投手(巨人→西武)と長野久義外野手(巨人→広島)だろう。内海は炭谷銀仁朗捕手、長野は丸佳浩外野手のFA移籍に伴いそれぞれ人的補償として西武、広島に移籍。チーム生え抜きの両ベテランの人的補償による移籍は日本球界に大きな衝撃を与えた。

   その一方で若手が人的補償として移籍したケースとしては、13年オフの一岡竜司投手(巨人→広島)、14年オフの奥村展征内野手(巨人→ヤクルト)、16年オフの平良拳太郎投手(巨人→DeNA)らが挙げられる。一岡は広島移籍後にリーグ優勝に貢献し、平良は今シーズン開幕ローテーション入りを果たすなど成長をみせている。

   梶谷のFA移籍によって人的補償が発生した場合、巨人は28人までプロテクトをかけることができる。プロテクトをかけるにあたっては、その年によってチーム方針が異なるとみられるが、18年のケースでいえば生え抜きベテランがプロテクトリストから漏れている。今年はどのような展開を見せるのか大いに注目される。

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