ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)とWBA世界スーパーバンタム級レギュラー王者ブランドン・フィゲロア(米国)との対戦が合意に達したことを2020年12月10日、米専門メディア「BOXING NEWS 24」が報じた。来春にも対戦が実現する見込みで、無敗同士の一戦は注目のカードになりそうだ。
対戦相手は若きホープ
ネリは2020年9月にWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦に出場し、同級6位アーロン・アラメダ(メキシコ)と対戦し判定勝利で王座を獲得。この王座は正規王者レイ・バルガス(メキシコ)が足の負傷によって休養王者となったことで設定されたもので、ネリのスーパーバンタム級転向第1戦目となった。
バンタム級に続いて世界2階級制覇を達成したネリ。デビュー以来の連勝を「31」に伸ばしたものの、過去には体重超過やドーピング騒動などのトラブルを起こしており、ボクサーとしての姿勢が問題視されていた。その一方でスーパーバンタム級の実績がないまま王座決定戦に出場する機会を得るなどマッチメイクには恵まれている。
対戦相手となるフィゲロアは、21勝(16KO)1分けの戦績を誇る王者だ。2019年4月にWBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で勝利し暫定王座を獲得。のちにレギュラー王者に認定され、これまで2度の防衛を果たしている。フィゲロアは今月29日に24歳の誕生日を迎えるホープで、今後の活躍が期待されている。