声優の山寺宏一さんが2020年12月8日に更新されたテレビ朝日のYouTube公式チャンネル「動画、はじめてみました」に登場し、自身が「嫉妬した」という後輩について語った。
国宝級声優が燃やすジェラシー
数々の有名アニメをはじめ、映画の吹き替えやナレーターなど、多岐にわたるジャンルで活躍している山寺さん。様々なキャラクターを演じ分けることから「国宝級声優」と呼ばれているが、意外にも仕事上で嫉妬心を抱くことが多いという。
1992年公開のディズニー映画『アラジン』にてジーニー役を務め、それが自身の「ターニングポイントになった」と語る山寺さんは、ほかにも看板キャラクターの一角「ドナルドダック」役のほか、数多くのディズニー作品に出演し、今やディズニー映画には欠かせない人物。
それだけに『アナと雪の女王』でオラフ役を演じたピエール瀧さんが2019年、麻薬取締法違反で逮捕され、降板となったニュースを聞いた際「もしかして自分に代役の話が回ってくるかも...」と思っていたそうだ。
当時、丁度実写版『アラジン』のジーニー役でアフレコに参加していたためディズニー社のスタッフに「(オラフ役を)やりましょうか?」とアピールしていたことも冗談交じりに明かす。
嫉妬した山寺さんだが、実際に演技を聞くと...
しかし、結局オラフ役を任されたのは現在23歳の声優・武内駿輔さん。59歳の山寺さんからすれば、36歳下の若手声優に狙っていた役をとられてしまい、思わず嫉妬してしまったと語っている。同時に「聞いてみたらめっちゃ上手い。オラフ役にぴったりだし、前の方にも似てなくもないし歌が抜群にうまい。しかもイケメン!」という感想を持ったとのことだ。
今や「国宝」と呼ばれているにも関わらず、日々切磋琢磨し、後輩を観察し続けているプロ意識の高さをうかがわせた。
同じ動画では、山寺さんが「13変化」演じ分けを披露する場面もあり、9日までに70万回近く再生されている。